『 市川混声は今・・・ 70有余年の時を経て 』

 

 私たち市川混声合唱団は昭和24年に誕生した「市川文化会合唱団」を前身として合唱活動を始め、昭和26年から市川混声合唱団と

して、宗教音楽を中心に幾多のジャンルの合唱曲に挑戦し、”合唱の集い”という定期演奏会を通して発表の場を持ち、今日に至っています。復興途中にある世の人たちにクラシック音楽を通して「愛」と「いつくしみ」を少しでも感じてほしいとの、故村上正治先生の固い

意思と情熱が今日の市川混声を作り上げて来ました。幾多の人が参加し、その時々に作り出す音楽の底に流れるのは、一貫して先生の

「熱い想い」に他なりません。

私たち市川混声合唱団と市川交響楽団、市川交響吹奏楽団、市響ジュニアオーケストラ、行得混声合唱団の5つの演奏団体と市響ジュニア育成会を加えた6つの団体で市川交響楽団協会という組織を立ち上げております。当協会は多くの市民の方々の暖かいご支援と行政・

企業の心強い後援で今まで数多くの演奏会をすべて無料で行ってきました。これもクラシック音楽を広く一般に開放し、気軽に楽しんで

いただきたいとする協会の大きな目的でもあります。こうして作り上げて参りました歴史の重みは、常に団員の心の中に存在し、村上

正治先生の「想い」を十分に受け継いでいただける大津康平先生のもとで、新たな市川混声合唱団をスタートさせております。

 

私たちの1年間の活動は定期演奏会である”合唱の集い”と千葉県・市川市の合唱祭への参加が公式行事であり、合唱の集いでは協会の

仲間である市川交響楽団の協力を得て、オラトリオやレクイエムなどの宗教曲をオーケストラ伴奏で演奏することも数多くあります。

また、仲間内の演奏活動だけでなく、市川で文化芸術活動をしている他の文化団体とのコラボレーションも積極的に行い、ひいては地域

の文化芸術活動に微力ながら貢献していると自負しております。